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どうしても敷居の高かった鳴門海峡通過に挑戦してみようと言うことになった。 お盆休みがあり、潮の干満も大きくないと条件はばっちり・・・ お盆休み、みなさんの計画を聞くと四国の日和佐に行くブルーラグーンさん、阿波踊りレース参戦のクーパーさんや四国周遊を楽しむブルーシーガル、はやどりさんたちも一足早く出航するとのこと。どこかで会えるといいのにと思いながらサウスポイントを出航。 |
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09:10サウスポイント出航、 堺港の航路を出るまではセールにいっぱい風を受け快適に走ったけれど、 進路を第一日目の洲本に向けると真向かい風で、波も受けとても走りにくく、 なるべく風を受けようとジグザグのコースを取るも洲本がとても遠く感じられた。 途中、大阪市の帆船“あこがれ”と併走した時、 あこがれのセールも風を受けることが出来ずバタバタしているのを見て、 「みんな走りにくいんや!」と変な安心感をもっていた。 洲本2時間くらい前、エンジンより黒煙が吹き出しゴンゴンと不快な音が・・・ プロペラに何か絡んだようだ。 低回転にすると、何とか推進力を得られるが帆走を主に洲本に向かうことに。 真向かい風の中、推進力が得られず友水の南向きの潮にも流されGPSを見ると南にふくらみ大きな円弧を描いて17:10洲本に入港。 岸壁から見るとビニール袋が絡んでいた。さっそく潜って除去することに。 案外簡単に取ることが出来るのが分かり、これからの安心感が増した。 しばらくすると西宮から“かすがまる”が入港してきた。 今日は沼島まで行こうと思ったがここまでしか来られなかったそうだ。 洲本港には大きなヨット、モーターボートが係留されており、お盆休みが実感出来る。 東光温泉に行く、お風呂から出てきた人に「京谷君のおとうさん、おかあさんですよね、こんばんは!」 と声をかけられてびっくり、なんと翔平のヨット仲間の中山さんだった。 後ろには泉大津でお会いしたことのあるかえるさんが・・・。 こんな所で知り合いに出会えるなんて・・・旅って楽しいですね。 今回は帰るさんの新艇“Zeqoo”の初航海のだそうだ。 港に帰ると先ほどお留守だった“Norihime”の池永さんに艇名由来のお嬢さんを紹介され、池永ファミリーにお挨拶。 |
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04:12雨で目が覚める。荷物を片付けもう一度寝る。 今までの蒸し暑さが嘘のように涼しい空気に変わった。 06:50洲本港出航 気持ちのいい青空の下セールに風を受け友が島水道に向かう。 07:40友が島水道・成ケ島横灯台を通過。 ここを過ぎた辺りから海の様子が一変、水の中では潮がものすごいパワーを発揮しているみたい。 でも、これくらいは楽勝で通過。 ここからは進路を西に徳島県の今切港に向かって一直線。 北の風を受け気持ちよく快調に走る。 速度計がないので何ノット出ているのか分からないが相当早い。 09:15沼島港沖通過。 しばらくすると阿波踊りレース参加者のレース艇が鳴門海峡方面に向かって帆走っているのが見える。 この中にクーパーさんもいてるんや!とみんなの姿を見送る。 今切到着直前、スピンをあげてゴールに引き返してきたレース艇と合流してしまった。 一位と二位の間が広かったので一位通過直後にレース艇の間を横切る。 前日から入港しが難しい今切港入港への先導をしてもらう。 11:30今切港到着、こんなに早く徳島に到着するなんて。 港にはブルーラグーン、ブルーシーガル、はやどり、海光丸、が接岸しており、ここでもたくさんの知り合いヨットに出会えた。 しばらくするとレースに参加していたキャンカー仲間のヨットとブルーラグーンさん友人のCadeau De LaMerが入港。 レースで健闘したクーパーさんも入港。 夜はみんなで阿波踊りに・・・ヨット連のはっぴを着て阿波踊りにも参加した。 毎年毎年鳴り物が大きくなり阿波踊りの雰囲気が変わってきたみたいで寂しさを感じてしまった。 阿波踊りの後は川内温泉でお風呂と食事。 なんと、ここでの食事を合計7,500円以上すると車でヨットのある港まで送ってくれるとのこと。 |
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07:30今切出航 我々はブルーラグーンと淡路島の富島へ、他のヨットは四国高松へ向かうヨット、四国尾道方面へ向かうヨットとそれぞれ目的地は違っても、みんなヨットの旅は続く。 09:30鳴門海峡通過。 転流時にあわせて海峡に入ったため、これが今までおそれていた鳴門海峡かと思うほど穏やかな海だった。 海峡手前では転流時直前の最後のあがきのような渦が舞っており舵修正をしながらでないと、とんでもない方向に船を持って行かれそうにもなった。 こんなおとなしい時でもこんな渦が発生するのだから、干満の大きな時にはどんな海になるのかと鳴門海峡の海の怖さを見せてくれた。 経験豊富な人たちにとっては何でもないことでも、初めて経験する者にとっては緊張感いっぱいの鳴門海峡通過だった。 鳴門大橋にさしかかる直前、後ろから大きな台船を引っ張ってくる船とタンカーが迫ってきた。 大橋下中央にいた遊漁船がホーンの連続音にもかかわらず移動する気配が無く、大橋左側しか通過できなくなり、仕方なくCanMoreは橋脚と飛島の間に待避し、本船通過を待っての海峡を通ることとなった。 ほんとうに潮流が穏やかな時で良かった!と思う一瞬だった。 海峡通過後の富島への航路途中、豪雨による大量の漂流物と遭遇し何度も大きく進路を変えなくてはいけない状況になっており、インボードエンジンの一番の泣き所、ペラに何かが絡むのが一番怖い状況が続いていた。 15:00ごろ遠く家島近辺に黒い船影が・・・ ひょっとしたら“ほのぼの”の河田さんではないのかなぁ?と目を凝らすとドックハウス部分が明るく“ほのぼの”に間違いないだろう!と河田さんに電話してみると、やっぱり河田さんだった。 こんな所で、また、同じ港に入港するヨットと遭遇するなんてすごい偶然ではないのかとびっくりの連続だ。 また河田さんだけではなく、同行のヨットは千葉からのヨット“Fine-Fine”と泉大津の“ウェルカム”ということも電話で判明。 またまた、富島港が楽しくにぎやかになりそうな予感だ。 14:40豊島港着 浮き桟橋に係留していると同じく泉大津の“ラピュタ”も入港してきた。結局、富島港に入港したのは“ほのぼの”“ウェルカム”“ブルーラグーン”“ラピュタ”北港の“るふと”千葉の“Fine-Fine”と我が艇“CanMore”の7艇の大船団となった。 交渉上手の泉大津の方の電話で簡保の宿へ送迎バス付きの風呂行きとなった。いつも、交渉の上手なのには感心させられる。 見晴らしのよい風呂でゆっくり出来た。 |
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06:30ころ、漁船が桟橋から荷物を積み込むので船をのけてくれとのことで“ブルーラグーン”と“るふと”はそのまま出航した。(もともと早朝出航の予定だった) 出航まで阪神大震災の震源地といわれるこの地に震災記念館があるというので見物に行く。震災直後に取材に来た時とは当然の事ながら様子はぜんぜん違っており、当時の面影は全くなかった。 港に帰ってくるとみんなが出航準備をして僕たちの帰りを待っていた。ゆっくりしすぎてごめんなさい! 10:50富島港出航 ラピュタ、Fine-Fineが出航、CanMoreが少し遅れて、その後ほのぼの、ラピュタが出航。 久しぶりにセールに風を受け気持ちよく走り、エンジン音も軽そうに聞こえる。 明石海峡までは漂流物の帯が潮目に沿って延々と続いている。これには絡みたくないものだ。 11:50海峡の潮に乗ると耐水速度は感じられないけれど、島の景色はあっという間に後ろに流れていく。相当速いんだろう。 橋を越えた所で泉大津へ向かうラピュタと洲本に行くFine-Fineがそれぞれのコースに進路を向けた。 CanMoreは一番北側、90度に進路を向けて・・・。 しばらく進むと先の方でたくさんの船が放水をしているのが見えてきた。何かの練習かと思ったけれど、何か雰囲気が重たく海上保安庁の船も警備をしているのが見える。大阪に帰り着いた翌日の夕刊に昨年沈没した船から重油を抜き取り作業中に油が漏れだしたそうだ。 作業区域を大きく南側に進路をよけ大浜サウスポイントへ。 15:10堺の赤灯台通過、気持ちのいい速度で進んでいる。 15:50サウスポイント到着。 念願の三海峡通過を達成し今までより一歩前に進んだような感じを得られるクルージングだった。 また、出発前に誰がどこの港にいる、行くなんて打ち合わせがなかったのに三泊した港のすべてに知り合いのヨット、人が居たことにとても驚かされた。たくさんのヨット仲間がいるというのが実感でき、三海峡通過以上に嬉しいことだった。 今回の三海峡通過(淡路島一周)では港々で一緒になったみなさんからいろんなアドバイスを頂き、またいろんな事にお世話をしていただいたこと本当にありがたかった。 CanMoreU 京谷 寛・安子 |
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