2003年GWクルージング
Awajishima


淡路島クルーズ2日目(5/4日)快晴・無風

2003年5/4日洲本にて(日・快晴・水平方向の視界はやや不良)
楽しいことをしている時は目覚ましが無くても日の出と共に目が覚める。
今日も天気が良さそうだ。CanMoreの定番料理“トマトベースのシチュー”を作る。ホールトマト・ロールキャベツ・タマネギをこってり煮込んでできあがり。
今日はサントピアマリーナに寄ってから翼港までの距離の短いコースだ。
港の中といえ、水中の生き物がはっきり見えるほど今日も穏やかな海のようだ。

見送りを受けて
食事を終え、昨夜お世話になった人たちにお礼を述べ出航準備にちょっとバタバタ。舫を解いていただいたヨット仲間のみなさんの見送りを受け洲本港を発つ。翼港とは反対の南に進路を取りサントピアマリーナに向かう。“だぶる・れいんぼう”と合流するために。
途中、洲本城に向かって昨夜の食事のお礼を言う。「ごちそうさまでした!」昨夜、美味しい夕食を出してくれた彼女たちが朝から洲本城見物に行っているというので。

サントピアマリーナ
出島の大吉マリーナとは全く雰囲気の違うサントピア・マリーナ、ヨットの後ろにはリゾートマンションが林立しとてもオシャレなところだ。こんな豪華なところにCanMoreは係留できない。“だぶる・れいんぼう”と合流し早々にマリーナを後にする。出島ヨットクラブは、毎年この時期、ここで宿泊パーティーをするという、すごい!

べた凪の海を行く
水面の風紋を見ては、「あそこに風がある」とか言いながら翼港に向かう。非力&軽量のCanMoreは、わずかの風でも推進力として活用したいから。

今年もこのルート、風がない!
時間と共に日差しが強くなってきた。気が付くと遠くに見えていた仮屋の観音さんがすぐ目の前に見えている。昨年も同じこのルート、風もなく緊張感がないまま同じことを思って走っていたように思う。やっぱりヨットには風が一番のごちそうだ。翼港、こんなおもしろい船も一緒に入港した。

翼港入港
早く着いたと思って入港した翼港、RIYCの人たちの船はほとんど入港していた。いつの場合もCanMoreが一番最後の入港になるみたいだ。入港後、いろんな人がいろんな船でだべったり、CanMoreはニスを塗ったりと船をメンテナンスしていた。こののんびりした時間が新鮮だ。いつもこの行事、たくさんの子供も参加して、すごくアットホームなのが楽しいね。

楽しい想い出の一つ。
日も暮れる頃、いよいよ夕食の時間だ。翼港で釣ったメバルの煮付けの差し入れを丸田丸船上で頂いた。焼き豚、卵焼き、タマネギ炒め、ゆで卵、ニンニクのしそ漬け、キムチ味の豆もやし・・・が今日のCanMoreの夕食だ。
クルージングは風を思いっきり受けて走るのも楽しいが、港々での一つ一つの出来事がもっと楽しいと思う。

まだまだ続く旅の夜
今回の旅には温泉ツアーというオプションまで付いた。ウエスティンホテルからバスの送迎付きで“松帆の郷”という明石海峡を見渡せる温泉に行った。このツアーが700円というのは値うちのあるオプションだった。お世話係の河田さん、ご苦労サンでした。温泉の後は、豪華客船?!じゃなかった、ブルーシーガル艇で深夜までヨット談議に花が咲いていました。

淡路島クルーズ3日目(5/5日)快晴・無風〜西の風弱風

さあ、いよいよ堺に向かって出発の時がきた。
出発するヨットの記念写真を撮った。次はCanMoreの乗組員の記念写真だ。
眩しいほどはつらつとした青年たちとの記念写真はすごく照れる・・・。
いつもはヨットレースのようにスタートの合図で出発するのだが、今年は八時を合図にそれぞれがスタートを切った。機走では全く歯が立たないCanMoreは堺行きグループ一番最後に舫を解いた。今日で三日目というのに今から旅立ちのような、そんな気分の出発だ。

単調な機走からスピンランに。
単調な機走が続くと三日間太陽にあぶられたからか、疲労もピークに差し、ついウトウトと・・・。初めてのヨットで三日間のクルージングは相当キツイものがあると思う。
そんなウトウトも、ひとたび風が吹き出すと緊張感と爽快感で一気に海の男になる。もう目の前に堺の紅灯台が見えてきた。

ただいま!堺・出島“大吉マリーナ”
この、何とももっさりした名前の港がCanMoreのホームポートだ。淡路島と比べ、この水の汚さは「なんやねん!」と叫びたくなる。でも、なぜか落ち着くのもこの港が一番だ。
今回のクルージングには嬉しいことがいっぱいあった。津島クンというさわやかな青年が九州からクルーとして参加したこと。大吉マリーナに係留している人たちと洲本港でゆっくり話をし、一気に仲間の一員になれたこと。そして、翼港でたくさんのヨット、たくさんの人たちと交流し会えたこと。オーナーの翔平がますますたくましくなっていること・・・だ。
それにしてもCanMoreは、航海のたびに新しい喜びを与えてくれる。

                   CanMoreクルー:京谷 寛(きょうたにかん)

CanMore表紙に 一日目の航海に